Prestressed Concrete情報誌PCプレス定期連載企画こんなところにPCが!

年3回(1月・5月・9月)発行のPrestressed Concrete情報誌「PCプレス」に
定期的に連載されている「こんなところにPCが!」は、
意外なところ(?)に採用されたPC技術を解説付きでピックアップした人気企画。
2014年1月号(vol.03)から2018年5月号(vol.16)まで掲載された計11の建築物・橋梁を一挙掲載します。
当該記事のPDFやバックナンバーもご覧いただけます。
ぜひ、じっくりとお楽しみください!

年3回(1月・5月・9月)発行のPrestressed Concrete情報誌「PCプレス」に定期的に連載されている「こんなところにPCが!」は、意外なところ(?)に採用されたPC技術を解説付きでピックアップした人気企画。2014年1月号(vol.03)から2018年5月号(vol.16)まで掲載された計11の建築物・橋梁を一挙掲載します。当該記事のPDFやバックナンバーもご覧いただけます。ぜひ、じっくりとお楽しみください!

INDEX

亀戸天神太鼓橋(2014年1月号 vol.03掲載)

亀戸天神(東京都江東区)の大鳥居をくぐると、数字の「6」を横にしたような心字池に、3つの小さな赤い橋が架かっています。 最初の橋は太鼓橋、次の橋は平橋、その次は太鼓橋です。この3つの橋は仏教の「三世(過去・現在・未来)」を表しています。いつのころからか、大鳥居側の太鼓橋は「男橋」、拝殿側の太鼓橋は「女橋」と呼ばれるようになり、現在はこの呼称が一般的になっています。

江島大橋(2014年5月号 vol.04掲載)

米子鬼太郎空港に着陸する際に、機内から巨大なコンクリート橋をみてとることができます。この橋こそ、ダイハツ工業株式会社のCMにでてきた「ベタ踏み坂」を有する江島大橋です。インターネット上でも大きな話題になったあの坂は、CGなどではなく実在するプレストレストコンクリート橋の一部なのです。

三愛ドリームセンター(2014年5月号 vol.04掲載)

銀座といえば、中央通り(15間道路:約27m)と晴海通り(10間道路:約18m)の交差点である銀座四丁目が誰の目にも浮かぶのではないだろうか。51年前からそこに建つ三愛ビルの広告は、開業時から三菱電機、三愛、コカコーラ、響(サントリー)、Vodafone、RICOHと変遷している。さて、あなたの印象に残っているのはなんでしょうか。

出雲大社(2015年1月号 vol.06掲載)

平成25年に「平成の大遷宮」が行われ、平成26年には高円宮典子さまと出雲大社権宮司の千家国麿氏のご結婚があり改めて注目を集める出雲大社(いずもおおやしろ)ですが、境内にある建物の何棟かにPC構造が使われている事はあまり知られていません。
出雲大社と言われて最初に想起するのは巨大な注連縄(しめなわ)ではないでしょうか。この注連縄が掛けられている神楽殿(かぐらでん)は、昭和55年に建設されたプレキャストPC造の建物です。

モエレ沼公園 海の噴水(2015年5月号 vol.07掲載)

札幌市の北東に位置するモエレ沼公園、彫刻家イサム・ノグチが基本設計を手がけ、「公園全体をひとつの彫刻作品とする」をコンセプトに造成が進められました。100万㎡の広大な敷地には、幾何学的形態を多用した山や噴水、遊具などの施設が整然と配置され、自然とアートが融合した美しい景観を楽しむことができます。その公園の中央に設置されている直径48mの大きな噴水に、PCの技術が使われている事はあまり知られていません。

顕本寺(2016年1月号 vol.09掲載)

顕本寺は、地上60階建て・高さ300m、現在日本で最も高い超高層ビル「あべのハルカス」横から出ている大阪唯一の路面電車、明治44年開業の大阪市と堺市とを結ぶ阪堺電車(愛称:チン電)に21駅を30分ほど乗り、宿院駅で降りて、徒歩数分のところにあります。宿院駅周辺には、わび茶を大成した千利休の屋敷跡、情熱の歌人・与謝野晶子の生家跡などがあり、たいへん歴史と文化のある町です。

名古屋商科大学 日進キャンパス 万博記念ゲート(2016年5月号 vol.10掲載)

名古屋商科大学日進キャンパスは愛知県日進市に位置し、2005年に開催された、「愛・地球博」のメイン会場(現在は万博記念公園)に近接する大学です。広大な敷地の中に、経済学部、経営学部をはじめ、各学部のセミナー室、研究室の棟が配置され、また野球場、サッカー・陸上競技場、テニスコート等のスポーツ施設も充実したキャンパスになっています。

白金の丘学園(2017年1月号 vol.12掲載)

白金の丘学園は既存の2つの小学校と1つの中学校を統合し、多感な子どもたちが9年間を過ごす学び舎である。
本計画では、小学校と中学校のそれぞれを敷地に併設するのではなく、今後、改革されてゆく新しい教育環境の変化に追従できる空間が求められた。
敷地は白金の丘にある坂と起伏のある地形に位置し、11mの高低差をもつ場所である。

PCaPC構造の良さを生かした階段(2017年5月号 vol.13掲載)

建築の世界で「PC造」という言葉が時々用いられる。この言葉には2つの意味が込められている。一つはプレキャストコンクリート、もう一つはプレストレストコンクリートである。正確にはPCaPC構造あるいはPC圧着構造と称するがここではPC造と表現する。
前者の「プレ」は、あらかじめコンクリートの部材を工場で作ることを意味する。機械設備の整った工場で製造されるため、安定した品質のコンクリート部材の製造が可能となる。

天理駅前広場空間整備工事(南ゾーン)(2018年1月号 vol.15掲載)

奈良県天理市の玄関口であるJR・近鉄天理駅前広場が生まれ変わった。
駅周辺地区のにぎわいのある街づくりを目的として、屋外ステージや周遊観光拠点となる複合施設が新設された。目を見張る外観デザインは、日本国内外で活躍するデザイナーの佐藤オオキ氏(デザインオフィスnendo)によるものである。天理市内には約1600基もの古墳が点在することから、古墳をモチーフとした円形階段状のデザインが採用された。

八軒家浜PC浮桟橋(2018年5月号 vol.16掲載)

八軒家浜(はちけんやはま)PC浮桟橋は、大阪の市街地を流れる河川内に施工されたプレストレストコンクリート構造物です。(プレストレストコンクリートのことを、以下、PCと称します。)
大阪は、「浪華八百八橋(なにわはっぴゃくやばし)」と言われるように、河川が至る所に存在する地域であり、河川を用いた水運に支えられて経済と文化の中心的都市として発展してきました。