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TECHNICAL INFORMATION

技術情報

PC構造物の診断 ─ 部材の損傷 ─

ひび割れ補修工法(注入工法)

・注入工法は、0.2~1.0mm程度のひび割れに無機系または有機系の材料を直接注入する工法である。
・注入時の圧力が0.4Mpa以下の低圧低速注入が主流となっている。

■留意事項

・ひび割れ幅に応じて工法を使い分ける。
・進行性のひび割れに関してはひび割れ追従性の高いエポキシ樹脂系を、内部が湿潤状態にある場合は、水分による硬化阻害をさけるためセメント系以外の材料を選択する配慮が必要。

ひび割れ補修工法施工事例

断面修復工法

・劣化により欠落した部分の修復や、劣化因子を含むコンクリートを除去した後の断面修復を目的とした工法。
・断面修復工法には、左官工法、注入工法、吹付け工法があり断面修復の規模や施工条件を考慮して工法の選定を行う。

■留意事項

・プレストレストコンクリート部材は断面修復でコンクリートを大きく除去する場合、プレストレスの再分配により既設部材の応力状況が変化するため事前に応力計算が必要。

※プレストレストコンクリート部材に断面修復工法適用に際しては、プレストレストコンクリートの補修の手引き(案)[断面修復工法]を参考にされたい。

断面修復工法施工事例

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