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TECHNICAL INFORMATION

技術情報

補修技術

断面修復工法(塩害)

■(1)橋梁概要

1.構造形式:RC5径間連続中空床版橋(P10~A2間)
2.橋 長:220.2m
3.支間長:14.15~14.80m
4.幅 員:24.4m
5.竣工年次:昭和49年(1974年)
6.適用示方書:不明
7.対策年次:平成17年(2005年)

■(2)損傷概要

1.環境条件
寒冷地に架橋されており,冬期には凍結防止剤の散布が行われている。

2.外観変状
床版の桁端部に大規模な浮きやはく離等が発生し,調査の結果,桁端部2m以内の損傷率は上り線が43%,下り線が80%であった。

3.原因推定
桁端部より浸透した凍結防止剤により,長期にわたり鉄筋の腐食が進行し,コンクリートのはく落に至ったものと考えられた。
鉄筋の断面欠損は,コンクリートはく落後に腐食が進行した可能性があるが,調査の結果,塩化物イオン濃度は鉄筋位置ではいずれも腐食発生限界を超えており,損傷周辺部においても鉄筋が腐食しやすい環境にあると考えられた。

■(3)対策工

コンクリートの劣化した部分をウォータージェットにより除去し,鉄筋断面減少が20%程度を超える鉄筋について,断面減少量に見合う鉄筋量を補強した。また,線状方式による電気防食工法を施した上で,防錆剤混入モルタルの吹付けによる断面修復を行った。

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