用途
教育施設
プレキャストコンクリートの持つ素材としての美しさとプレストレストコンクリートによる構造部材の極小化や長スパン化により、建築全体に高い透明性を持たせ、現在の教育施設に求められている人間相互の関わりを学ぶことのできる空間を創造することが可能となります。
教育施設の施工実績
■用途事例 『京都三大学教養教育共同化施設 稲盛記念会館』
出典 平成25年 第21回PC建築技術講習会資料より
工期の短縮及びシンプルな構造計画を目的として工場で生産されるプレキャスト部材で構造体を構築することが提案され、現場作業の削減や工期短縮により、工事期間中の近隣への住環境に建物全景配慮できることから、PCaPC工法を採用しています。
建物全景
室内状況
PCaPC部材使用範囲(断面図)
医療施設
プレストレストコンクリートにより大空間が実現し、プレキャストコンクリートの圧着工法の採用と併せ、品質と耐久性の高い建物が短工期で実現できます。
医療施設の施工実績
■用途事例 『兵庫県立淡路医療センター』
出典 平成25年 第21回PC建築技術講習会資料より
医療施設としての機能を重視し大空間が必要であること、沿岸部に位置し塩害対策が必要であることなどから、工場で製作した柱梁部材(プレキャストコンクリート部材)を現場にて架設し、PC鋼棒およびPC鋼線を緊張して構築するプレキャストプレストレス造が採用されました。 災害拠点として医療機能を損なわないよう、免震構造を採用し地震に強い構造となっています。高い強度と施工精度が求められる免震ブロックにもプレキャスト化が図られています。
建物全景
室内状況
PCaPC部材使用範囲(断面図)
庁舎施設
災害時に重要な役割を担う庁舎建物。
そこに求められる耐震性と耐久性、そして建設時の省資源を兼ね備えたPCaPC建築は最適な工法です。
庁舎施設の施工実績
■用途事例 『安曇野市新庁舎』
出典 平成28年 第24回PC建築技術講習会資料より
「質実剛健」をテーマに掲げ、コスト削減を図った剛強で耐久性のある庁舎となっております。災害拠点として行政機能を損なうことが無いよう、免震機能を併せ持つPCaPC工法が採用された庁舎です。展望デッキと設備スペースである4階は鉄骨造とし、適材適所に配慮された複合構造物です。
建物全景
内観状況
PCaPC部材使用範囲(断面図)
文化施設
コンクリートの特性のひとつである「形の自由さ」に「PC」の技術を組み合わせ、さまざまなデザインが可能となり、用途、周辺環境に応じた個性豊かな文化施設を創造します。
文化施設の施工実績
■用途事例 『史跡ガランドヤ古墳1号墳』
古墳の保存および復元から過大な土圧が作用することから、力学的にも有効なドーム形状を提案し、古墳の修復も配慮して取り外し再利用が可能である、PCaPC工法が採用されました。
建物全景
工事完了状況
完成予想模型
PCaPC部材使用範囲(断面図)
居住施設
本建物は東日本大震災で被災した宮城県石巻市における市街地再開発の 第一計画で、津波対策が施された地上6階建てのPCaPCの店舗付共同住宅です。
構造計画に際し、早急な中心市街地の再生を図ること、海岸に近いことから耐久性へ の配慮、上層階の住宅は同じ形状の繰り返しであることを考慮し、PCaPC造の持つ高い復元力特性、ひび割れ制御、高強度コンクリートの使用による耐久性を実現できる構造及び工期短縮が図れるとして採用された。
居住施設の施工実績
■用途事例『石巻テラス-(仮称)中央三丁目1番地区市街地再開発ビル新築工事』
出典 PCプレス 2016/Sept Vol.011より
石巻テラスは、商業施設と分譲マンションが一体と なった再開発事業です。
津波災害に備え、住居エリア地上から高さ6.0mとし、発電機や飲食物を備蓄する防災倉庫を整備しており災害時には、周辺住民の一時避難所として開放できる広場・中庭や集会場の共有スペースも備えています。
競技施設
段床、段梁、大梁をPCaPC化することにより、高品質・高耐久で省力化・工期短縮に寄与します。
競技施設の施工実績
■用途事例 『新広島市民球場』
デザイン性・機能性・工期短縮・安全性を考慮し、かつ工場製品で高品質、高精度が得られことが可能である、PCaPC工法が採用された競技場施設です。
建物全景
工事状況
PCaPC部材使用範囲(軸組図)
港湾・防災施設
東日本大震災を機に重要度を増した国土強靭化、防災施設整備及び環境条件の厳しい海岸沿いの施設整備において、耐久性に優れ、かつ施工性の良いプレキャストプレストレス工法は最適です。
港湾・防災施設の施工実績
■用途事例 『大船渡市魚市場』
出典 平成27年 第23回PC建築技術講習会資料より
施設としての機能を重視し大空間が必要であること、駐車場が配置され荷重が重いこと、海に隣接するため塩害対策が必要であることなどから、工場で製作した柱梁部材(プレキャストコンクリート部材)を現場にて架設しPC鋼棒およびPC鋼線を緊張して構築するプレキャストプレストレス造が採用されました。
建物全景
室内状況
PCaPC部材使用範囲(断面図)
事務所施設
本事務所ビルは、プレキャストプレストレストコンクリート部材を用いて 意匠・構造・設備の要所を合理的に組み合わせる新しいオフィススタイルの 構築を目指した建物である。
加えて柱とST床版の接合部を可能な限りスリム化する事で外観上スレンダーな 構造フレームの実現を目指し、エントランス空間においても屋根および階段をPCaPCに することで豊かな空間を構築した。
事務所施設の施工実績
■用途事例 『焼津某事務所ビル』
出典 平成19年 第15回PC建築技術講習会資料より
柱とST床版の接合部を可能な限りスリム化することで、 外観上ヒスレンダーな構造フレームの実現を目指した。 エントランスにおいても、特徴を生かした豊かな空間を構築した。
梁にはPCaPC床版を採用することで、梁底を美しく露出することができると共に、熱伝導率の低いコンクリート部材によりチャンバーを区画することで新しい空調システムの一助となり、柱はルーバー兼用のPC留C細柱を採用することで、室内に柱のないすっきりとしたオフィス空間が実現できると共に、ルーバーとして近隣の住宅との目線を切り、かつ日射遮蔽効果を発揮するファサードとすることができた。
倉庫物流施設
大荷重・大スパン・高階高を特徴とする倉庫・物流施設。まさにPCaPC工法の特徴が発揮できる建物です。PCaPC工法は地震における復元性に富み、損傷部位も限定され、建物の耐久性を向上できる工法です。また、免震構造との組み合わせでさらなる付加価値が発揮されます。
倉庫物流施設の施工実績
■用途事例 『岩槻物流センター』
出典 平成27年 第23回PC建築技術講習会資料より
多様な物流へのニーズに応え、大容量を確保する大スパンを可能とし、また、災害時においては安定的な物資を供給する建物として機能を損なうことが無いように免震機能を併せ持つPCaPC工法が採用された物流倉庫である。
建物全景
工事状況
PCaPC部材使用範囲(軸組図)
耐震補強関連
地震から人命を守るための耐震補強工事は、PC技術を用いたさまざまな工法があり、PCaPC工法を用いると短期間に施工可能となります。また、本工法では居住していただいたままの施工が可能です。
耐震補強の施工実績
■用途事例 『大阪府営堺戎島住宅』
出典 平成23年 第19回PC建築技術講習会資料より
住民に対して施工中の安全性および生活環境に配慮することを考え、現場作業の削減や工期短縮が可能な、PCaPC工法が採用された耐震補強です。
建物全景
室内状況
PCaPC部材使用範囲(立面図)