特徴

PC建築では、プレストレスにより、ひび割れを生じやすいというコンクリートの弱点を克服します。ひび割れによる断面欠損を考慮せずに設計を行えるので、力学的に無駄のない、合理的な構造計画を追求できます。

PC建築では、コンクリートのひび割れやたわみの問題を解決し、耐久性能や建物性能を維持できます。高強度･高品質の材料を用いて構造耐力を確保するので、耐震性能や耐久性能への信頼性は高くなっています。

PC建築では、プレストレスを用いて長スパン部材の耐力を確保し、たわみの問題を解決します。力学的に合理的な断面設定を行えるので、他構造では難しい大スパンや大荷重などにも無理なく対応できます。

PC建築では、デザインの自由度がアップします。大スパン構造で価値ある空間を創造し、曲面や打放しコンクリートの活用で意匠性を高めます。免震構造との組み合わせ、ハイブリット構造への応用など、設計の工夫で建築計画の可能性が拡がります。

PC建築では、主要部材を工場で製作し、現地で組立てることもできます。プレストレスにより、信頼性の高い合理的な接合部を形成できます。天候や労務事情に左右されないので、品質の向上と大幅な工期短縮をもたらします。

PC建築では、部材をプレキャスト化し、同じ断面を繰り返すことで、省資源化とコストダウンを図れます。木製型枠を鋼製に置き換えることで、森林資源を守り、CO2排出量を削減します。PC建築では、高い品質と耐久性で建物を長寿命化できるので、将来の建物改修費用を削減し、トータルでの省資源化を実現します。