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TECHNICAL INFORMATION

技術情報

構工法

PC建築の構工法・・・PCの原理と特徴・・・

PC構造は、引張りに弱いコンクリートを補強して部材の引張り耐力や曲げ耐力を改善し、また地震後の修復性・継続使用性などに威力を発揮し、あるいは工事の生産性向上に資するプレキャスト化に適した構造であり、さまざまな構工法を有しています。

①引張りに弱いコンクリートの欠点を改善するといわれるが・・・

→ 部材に予め圧縮力を与える(プレストレス導入)。
→ ひび割れ防止、有効断面としてフル活用、建物剛性の確保が可能となる

②コンクリート部材の曲げ耐力を飛躍的にアップするといわれるが・・・

→ PC鋼材の偏心配置により部材に予め外力と逆向きの偏心モーメントを与える。
→ 大スパン、高耐荷重、たわみ防止対応が可能となる

③PCは地震時のエネルギー吸収性能に劣るといわれるが・・・

→ 強度を高めることにより所要の耐震性能は確保でき、さらにプレストレス力により高復元性が担保される。
→ 被災後に建物の残留変形が極めて小さく、修復性、継続使用性など他の構造種別にみられない特長を発揮する
→ 高耐久建築物、重要建築物への適用に優位

④特有のプレキャスト部材の接合方式を持つといわれるが・・・

→ 部材相互をプレストレス力により圧着接合する方式がある。
→ 構造的に明解で、かつ施工が非常に簡便な接合方式であり、さまざまな部位での接合が可能である。また単一部材での「分割-接合」が可能で、運搬に支障のある大型部材も実現できる。

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