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TECHNICAL INFORMATION

技術情報

補修技術

はく落防止対策

■(1)橋梁概要

1.構造形式:RC3径間連続中空床版橋
2.橋 長:27.01m
3.桁 長:26.90m
4.幅 員:14.445~15.345m(上り線)14.700m(下り線)
5.竣工年次:昭和38年(1963年)
6.適用示方書:不明
7.対策年次:平成20年(2008年)

■(2)損傷概要

1.環境条件
都市部の交通量の多い地域に架橋されている橋梁であり,供用後約45年が経過していた。橋下を一般道が交差していた。

2.外観変状
下床版に橋軸直角方向のひび割れが多数見られた。特に,支間中央付近に集中しており,ひび割れ幅は0.1~0.3mm程度で,ひび割れからの遊離石灰や錆汁は見られなかった。

3.原因推定
設計荷重以内の長期的な荷重によるもので,RC橋によく見られる曲げひび割れと推定された。

4.チタン溶射方式
高純度チタンをアーク溶射によりコンクリート表面に吹き付け,溶射被膜面に電極活性剤を塗布したチタン溶射被膜を電極とする。

■(3)対策工

ひび割れ部にエポキシ樹脂の注入を行い,ウォータージェットによる下地処理後,連続繊維シートによるはく落防止を行った。

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