1.構造形式:バイプレ方式PC単純中空床版橋
2.橋 長:75.3m
3.支間長:35.1m+38.2m
4.幅 員:21.0m
5.対策年次:平成12年(2000年)
6.適用示方書:平成8年道示
本橋は海岸部に位置し,隣接する既設橋が塩害による損傷が問題になっているため,新設橋においては,予防保全対策として電気防食工法を用いて,橋梁の長寿命化を図った。
本橋においては,径間および上下流側に分けて4種類の電気防食工法を採用したが,以下に各工法の概要を示す。
1.線状A方式
帯状の貴金属被覆チタン陽極材を用いる。あらかじめ,陽極材を組み込んだモールドとディストリビュータを設置対象域の鉄筋に固定した後,コンクリートを打設する。
モールドは工場製品であり,所定の間隔も保持でき,陽極と鉄筋も直接接触しない。
2.棒状(点状)方式
ロッド型のチタン陽極材をPC桁フランジ側面に設置する。コンクリート打設後にドリル削孔し,バックフィル材およびチタンロッドを挿入し,モルタルにて埋設仕上げを行う。
3.線状B方式
帯状の貴金属被覆チタン陽極材をセメントモルタルで被覆したハイブリット製品を用いる。これを所定の位置に固定した後,コンクリートを打設する。
ハイブリッド製品は工場製作であり,コンクリート打設時の陽極の変形や損傷防止,鉄筋との均一間隔の保持が可能で,陽極と鉄筋も直接接触しない。
4.チタン溶射方式
高純度チタンをアーク溶射によりコンクリート表面に吹き付け,溶射被膜面に電極活性剤を塗布したチタン溶射被膜を電極とする。
(2)-1線状A方式
(2)-2棒状(点状)方式
(2)-3線状B方式
(2)-4チタン溶射方式(参考)