環境に対する取り組み
CO2排出量の見える化
現在、あらゆる生産活動においてCO2を削減することが求められています。当協会では、PC構造物を対象に、建設時におけるCO2排出量の見える化(定量化)を行いました。見える化によって、計画段階からCO2排出量を把握できる、CO2削減の観点から比較検討できる等、見える化を実施することで環境問題に取り組むためのスタートとしています。
主なPC道路橋の種類とCO2排出量
支間とPC橋単位面積あたりのCO2排出量の関係
■上部工
支間の長さが長くなるほど、断面形状寸法が大きくなり、単位面積あたりの使用材料が増えるため、CO2排出量は増加します。
■上部工+下部工
支間の長さが長くなるほど、CO2排出量は減少します。
■CO2排出量の割合
PC橋におけるCO2排出量は、材料80%、施工機械が20%です。
■年間のCO2排出量
PC橋上部工では年間約90万tのCO2を排出しています。2008年度は1990年度と同水準となっています。
PC橋のライフサイクルにおけるCO2排出量
■PC橋の長寿命化がCO2削減につながる
橋梁建設から維持管理、解体までのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素(CO2)の量をLCCO2といいます。 PC橋は供用年数が長いほど、年間あたりのCO2排出量は減少することになります。
建設時に発生する建設廃棄物
■まず減量、そしてリサイクルからゼロ・エミッションへ
環境負荷を捉える場合に、最終処分・リサイクルの問題も避けては通ることができません。
「施工時に、どのような建設廃棄物が、どれくらい排出されているのか?」 これを把握することから、廃棄物削減の第一歩が始まります。