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環境に対する取り組み

CO2排出量の見える化

■ パンフレット
パンフレット

 現在、あらゆる生産活動においてCO2を削減することが求められています。当協会では、PC構造物を対象に、建設時におけるCO2排出量の見える化(定量化)を行いました。見える化によって、計画段階からCO2排出量を把握できる、CO2削減の観点から比較検討できる等、見える化を実施することで環境問題に取り組むためのスタートとしています。

主なPC道路橋の種類とCO2排出量

種 類 PC単純
プレテンション
Tげた橋
PC単純
ポストテンション
Tげた橋
PC連続
ポストテンション
Tげた橋
構造形式 PC単純プレテンションTげた橋 構造形式 PC単純ポストテンションTげた橋 構造形式 PC連続ポストテンションTげた橋 構造形式
断面形状 PC単純プレテンションTげた橋 断面形状 PC単純ポストテンションTげた橋 断面形状 PC連続ポストテンションTげた橋 断面形状
特 徴 コンクリート打込み前にPC鋼材を緊張して製作(工場製作)。けた断面がT形状。 コンクリート打込み後にPC鋼材を緊張して製作(現場製作)。けた断面がT形状。 ポストテンションTげたを橋脚上で場所打ち鉄筋コンクリートにより連結した構造。
架設方法 トラッククレーン架設 架設げた架設 架設げた架設
支 間 (m) 20.0 25.045.0 3@25.03@45.0
橋面積※あたり
CO2排出量
(t-CO2/m2)
※橋面積=
全幅×橋長
0.33 0.360.49 0.350.47
種 類 PC連続
中空床版橋
PC連続
箱げた橋
PCラーメン
箱げた橋
構造形式 PC連続中空床版橋 構造形式 PC連続箱げた橋 構造形式 PCラーメン箱げた橋 構造形式
断面形状 PC単純プレテンションTげた橋 断面形状 PC単純ポストテンションTげた橋 断面形状 PC連続ポストテンションTげた橋 断面形状
特 徴 梁を持たない床版形式の橋梁。軽量化のために円筒の中空型枠を埋設して製作。 箱げた断面により軽量化。支間規模が中規模以上の橋梁に採用されることが多い。 断面形状は「連続箱げた橋」と同様で橋脚と主けたが剛結している。橋脚が高い場合に採用される。
架設方法 固定支保工架設 固定支保工架設 張出し架設
支 間 (m) 4@25.04@35.0 4@30.04@50.0 36+60+3654+90+54
橋面積※あたり
CO2排出量
(t-CO2/m2)
※橋面積=
全幅×橋長
0.410.53 0.430.46 0.450.50
CO2排出量の計算方法
材料
■ 材料製造に伴う排出量
CO2排出量(t-CO2)=使用量(t、m3等)×原単位(t-CO2/t、t-CO2/m3)
施工機械
■ 施工機械の運転に伴う燃料、電気消費による排出量(施工直接)
CO2排出量(t-CO2)=使用延べ台数(台、日等)×燃料消費原単位(t-CO2/台・日)
■ 施工機械の生産に伴う排出量の稼働時償却分(施工間接)
CO2排出量(t-CO2)=使用延べ台数(台、日等)×稼働時償却原単位(t-CO2/台・日)
  • ※ CO2原単位:一定の活動を行う際に排出したCO2の量。
  • ※ 材料・施工機械共、運搬に伴う排出量は未考慮。
■ 支間とPC橋単位面積あたりのCO2排出量の関係
■上部工
支間の長さが長くなるほど、断面形状寸法が大きくなり、単位面積あたりの使用材料が増えるため、CO2排出量は増加します。
■上部工+下部工
支間の長さが長くなるほど、CO2排出量は減少します。
CO2排出量
下部工条件
直接基礎、橋脚高さ10mと設定(PCラーメン箱げた橋を除く)しています。
■ CO2排出量の割合

PC橋におけるCO2排出量は、材料80%、施工機械が20%です。

CO2排出量の割合
■ 年間のCO2排出量

PC橋上部工では年間約90万tのCO2を排出しています。2008年度は1990年度と同水準となっています。

90万t-CO2/年 PC橋のCO2排出量推移

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PC橋のライフサイクルにおけるCO2排出量

■ PC橋の長寿命化がCO2削減につながる

橋梁建設から維持管理、解体までのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素(CO2)の量をLCCO2といいます。 PC橋は供用年数が長いほど、年間あたりのCO2排出量は減少することになります。

建 設

  • 仮設資材(支保工・架設げた等)の製造、運搬に伴う排出量
  • 使用材料(コンクリート・PC鋼材・鉄筋等)の製造、運搬に伴う排出量
  • 施工機械(トラッククレーン・コンクリートポンプ等)の製造、運搬、運転に伴う排出量

維持管理

  • 使用材料(アスファルト)の製造、運搬(撤去・搬入)に伴う排出量
  • 施工機械(フィニッシャ・タイヤローラー等)の製造、運搬、運転に伴う排出量

解体・リサイクル

  • 解体機械(ブレーカ・ブルドーザ等)の製造、運搬、運転に伴う排出量
  • コンクリート塊の運搬に伴う排出量

年間のCO2排出量  (PC連続ポストテンションTげた橋上下部工により試算)

年間のCO2排出量

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建設時に発生する建設廃棄物

■ まず減量、そしてリサイクルからゼロ・エミッションへ

環境負荷を捉える場合に、最終処分・リサイクルの問題も避けては通ることができません。
「施工時に、どのような建設廃棄物が、どれくらい排出されているのか?」 これを把握することから、廃棄物削減の第一歩が始まります。

PC橋上部工施工時の建設廃棄物量 (橋面積 m2 あたり)

※サンプル調査30橋のデータ平均値。()内は、kg/橋面積m2

  • プレテンションTげた橋
  • ポストテンションTげた橋
  • 中空床版橋・箱げた橋

グラフ説明

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