橋梁建設に求められる事項はさまざまであり、構造・施工法も多様化しています。
新技術・新工法は日々研究・開発されています。ここでは代表的な新技術・工法をご紹介します。

プレキャスト化
工場や現場付近の製作ヤードなど、架橋地点と異なる場所で製作することをプレキャストといいます。ここでは、PC部材の一部あるいは支間の一部にプレキャスト部材を使用した橋梁を紹介します。

外ケーブル構造

複合橋・混合桁橋
複合橋・混合桁橋は、PC部材の一部あるいは支間の一部に鋼部材を使用したものです。ここでは、波形鋼板ウェブ橋、複合トラス橋および混合桁橋を紹介します。

箱桁合理化床板構造
従来のPC箱桁橋は、有効幅員で13m程度までは一室箱桁断面で、それを超える広幅員の計画に対しては多室または多主箱桁断面が採用されてきました。しかし、 近年の解析技術の向上によりFEM解析などの構造解析によって比較的容易に道示に示される要求事項を満足する床版の設計が可能となりました。
ここでは、適用支間を超える一室箱桁断面やリブ付き床版箱桁断面、ストラット付き床版箱桁断面を紹介します。

偏心ケーブル構造
偏心ケーブル構造とは、部材高さの範囲を超えてケーブルを配置した構造です。ケーブルの偏心量を大きく取ることによって部材断面やPC鋼材量が減少し、長支間化や軽量化に対応できます。

PRC構造
PRC構造は、所要のひび割れ条件を満足するようにPC鋼材と異形鉄筋で補強された構造で、PC構造とRC構造の両者の特徴を兼ね備えたものです。
ここでは、架設方法の紹介も含めて押出し架設PRC箱桁橋と張出し架設PRC2主桁橋の例を示します。


床版
PC床版は、架設された主桁(鋼、PCを問わない)上に従来のRC床版の代わりにプレストレストコンクリート構造の床版を用いたものであり、耐荷性、耐久性に優れたものです。
