外ケーブル工法(箱桁橋)
(1)橋梁概要
1.構造形式 | : | PC3径間連続箱桁橋 |
2.橋 長 | : | 99.570m |
3.支間長 | : | 30.710+37.350+30.710m |
4.幅 員 | : | 7.5m |
5.竣工年次 | : | 昭和38年(1963年) |
6.適用示方書 | : | 不明 |
7.対策年次 | : | 平成20年(2008年) |
(2)損傷概要
- 1.環境条件
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内陸部に架橋されている橋梁で,建設当時では想像されなかった通行車両の大型化と交通量が年々増加している状況であった。
供用後約45年が経過していた。 - 2.外観変状
- 一部の区間ではコンクリートの曲げひび割れからと思われる遊離石灰が析出している部分があり,また,部分的にコンクリートのはく落による補修跡,漏水跡が見られた。
- 3.原因推定
- 復元設計(B活荷重)による応力確認において耐荷力不足が確認されており,また近年の車両大型化に起因する経年劣化等により,主桁のたわみも大きく,全体的な剛性低下が考えられた。
- (2)-損傷状況
- (3)-外ケーブル工法による箱桁内部の状況
(3)対策工
曲げひび割れを抑制して主桁剛性を改善する必要があると判断し,外ケーブル工法による補強を行った。
その他にも,ひび割れ部分の樹脂注入,上床版と主桁せん断に対する炭素繊維シート接着などの補強を行い,橋梁全体として耐荷力を向上させた。